Tapbotsプログラマー Paul Haddadインタビュー(その3)
Tapbotsプログラマー Paul Haddadインタビュー(その1)勝手訳の続きです。
今回は3/3ページめ。これでおしまいです。
BI:あなた方が競合相手よりうまくやれている部分はどこだと思いますか? 他の誰にもわからないように思えますが。
PH:Markはとにかくアプリのあらゆる細かな面に関して口うるさいんだ。だから、私たちは機能の実装に他のデベロッパよりもずっと多くの時間を費やしていると思う。これはと思ったことをやるにしろ、全く何もやらないことにするにしろ、とにかく手間はかけている。
また、それぞれの新機能をアプリの他の部分にきちんとフィットさせる、という点にも時間をかけているんだ。アプリの統合感を損ねてしまう、という理由で、NOという他ないリクエストは山ほどあるよ。新機能の追加とアプリの複雑化とを、常に天秤にかけているんだ。
BI:最も多いリクエストは何ですか?
PH:Tweetbot for iPadだね。でも、私たちは将来のプロジェクトについて何も語らないことにしているんだ。(Tweetbot for iPadに関しては)やるとも、やらないとも言ってないよ。ただ、それが一番多いリクエストだ、と言っているだけだ。
BI:要するに、煽り立てたくないと?
PH:新作アプリについては何も言わないよ。完成したら出すし、それに「***はいつ出るの?」と問い合わせるツイートやメールが1日100件以上も送られてくるような事態は避けたいし。ただ、次の新作アプリは来年早々にリリースされる予定、というところまでは言えるかな。順調にいけば、だけど。
BI:でもこれはお聞きしておきたいのですが、他のプラットフォーム向けのアプリを手がける気はないのですか?
PH:それにはいくつか問題点があるんだ。まず、とにかく時間がない。私たちはたった2人だし、今すでにやっていること以外には手を出せない。例えばTweetbotの場合、完成までに1年を費やしているし、しかも全部Objective-Cで書いている。他のプラットフォームに対応するにはスクラッチから書き直さなければならないし、莫大な手間がかかるのは必至だ。
それから、「将来性のある」モバイルプラットフォームは、AndroidとWindows Phoneの2つしかないよね。私はJavaは嫌いだし、私たち2人ともAndroidのみてくれが好きじゃないんだ。Windows Phoneの方は、現時点ではマーケットが小さすぎて手を出せないね。
そもそも、大きなアプリを移植するのは難しいよね。それに私たちはiOS/UIKit/Cocoaに慣れきっているから、他の開発環境を学ぶには障害がかなり大きいと思う。
BI:最後に、リモートワーキングについてお聞きしたいと思います。テキサス州フラワーマウンド市のハイテク事情は存じ上げないのですが、あなた自身はかなりアクティブにネットを利用していますね。
PH:私は東海岸や西海岸のファンであった試しがないし、もうかれこれ10年ほど在宅勤務していて、その環境にすっかり馴染んでしまっているんだ。今さらオフィス生活に戻れと言われても、できるかどうかわからない。私自身としては、年に1回WWDCの際に世間に出られさえすれば、それで十分なんだよ。
BI:9,000名のフォロワーは、あなたにとって何を意味しますか?
PH:何ヶ月もかかってついにMark(のフォロワー数)を抜いたぞ、というところかな。でも9,000という数字は大きいのかどうか、よくわからないな。10万名以上のフォロワーを持つ人だっているし、そちらの方がはるかに影響力は大きいよね。私がTwitterを好きなのは、皮肉を言っても怒鳴られないところかな。同じようなことを家でしたら、ワイフともめるに決まってるし。