Tapbotsプログラマー Paul Haddadインタビュー(その1)


Business Insider SAI: Toolsに、Tapbotsのプログラマー、Paul Haddadのインタビューが掲載されています。

以下、勝手訳を掲載します。全3回の予定。まずは1ページめから。


誰もが夢中なiPhone用Twitterアプリ、Tweetbotの天才開発者に訊く

先の月曜日1、App Storeで最も売れているTwitterアプリ“TweetbotTweetbot - 個性あふれるTwitterクライアント - Tapbots”のプログラマーであるPaul Haddad氏にインタビューを行った。

われわれがPaulに尋ねたのは、「何がTweetbotを成功に導いたのか」、そして「なぜハイテクマニア達がTweetbotに熱狂しているのか」、である。

昨今のTweetbot人気の原因のひとつは、Twitter for iPhone 4.0がTwitterの上級ユーザに不評を買っていることだ。

このTwitter 4.0の苦境に乗じる形で、Tweetbotの価格を$2.99から$0.99に値下げしたところ、デイリーのセールスが以前の10倍に増えたのだとか。

(Paulは具体的な数字についてはコメントを避けたものの、Tweetbotの売上本数は6桁台に達しているとのことであった。)

Paulはわれわれの取材に対し、初のセールを行うことにした経緯や、アプリ開発経験、Tweetbotに関して彼自身が気に入っているところ、Twitterとの共同作業について、そして開発中の新製品に関するヒントまでも語ってくれた。

以下がインタビューの全内容である:


Business Insider:今回のセールによって、どれほど売上が伸びましたか? ハイテク専門家たちの大半が、Twitter 4.0を嫌ってTweetbotを宣伝しているようですが。

Paul Haddad:Twitter 4.0のリリース後は、セールを開始する前でもそれまでの2.5倍の売上があり、セールを開始したら何と10倍以上になった。非常に嬉しく思っている。Twitter 4.0に関して言えば、Twitter自身にとっては良い変化なのではないかと思っている。彼らは長年のユーザをターゲットとせず、Twitter初心者の方を向いているわけだからね。

BI:どうやらそのようですね。Twitterはデスクトップ向けにはTweetdeckを「プロ版」アプリとして推奨する意向のようですが、モバイル向けは別、というのも妙な話ではあります。どうしてこうなったと思いますか?

PH:あのアプリ2は、フォローする人を探したり、Twitter上で新しいことを見つけることに関しては非常に優れているんだ。つまりは初心者が見たいもの、だね。ただ、これがTwitterのヘビーユーザの求める機能と合致するとは思えない。

BI:Tweetbotの通常価格($2.99)はどうやって決めたのですか?

PH:しっくりくる価格だと思ったんだ。Tweetieが$2.99、他の多機能型Twitterクライアントは$4.99だったから。もっとも、後者はiPadにも対応しているけどね。ならば、ということで$2.99にしたんだ。最適な価格を設定するのは非常に難しいよ。

BI:$0.99という価格になると、楽曲ならまだしも、アプリの値段としてはかなり破格ですよね。アプリのデベロッパに対して消費者がそのような価格を要望しても、実現にはかなりの困難があると思うのですが。

PH:うん、Tweetbotのようなアプリに関しては、$0.99という価格ではとてもじゃないがやっていけないね。プッシュ通知や翻訳などの3機能もあるわけだし。

BI:これまでのTweetbotのセールスの概算をお聞かせ願えませんか?

PH:売上本数で言えば、6桁台に達しているよ。

BI:John Gruber氏4による推薦と、先週のTwitter 4.0の一件、セールス的な影響はどちらが大きかったのでしょうか。

PH:相互に寄与し合っていると思うよ。Gruber氏の記事は結構前のものだけど、それ以来常に売上の一助になっているしね。でもTwitter 4.0の一件は、おそらく最も影響が大きかったと思う。

BI:Twitter公式アプリは、上級者にとっても悪くないチョイスであったと思います — おそらく、これまでは。そもそもTweetbotを開発しようと思ったのは、より良いTwitterアプリが欲しかったから、でしょうか?

PH:私もMark5も、スマートフォンで最もよく使うアプリはTwitterクライアントだし、では自分たちで作ってみようと思ったのさ。以前も今も優れたTwitterクライアントはいくつかあるけど、Tweetbotの開発を決めたときに競合相手と考えていたのは、TweetieとTwitterrificだったね。TweetieはMarkのお気に入りで、私はTwitterrificが好きだった。でも、自分達がもっと気に入るようなアプリが作れるんじゃないかと考えたわけ。

(その2に続く)


  1. 記事の日付が12/14なので12/12と思われる
  2. Twitter 4.0のこと
  3. APIの利用コストがかかる
  4. 米国の人気ハイテク系ブログ”Daring Fireball”の運営者
  5. Mark Jardine、Tapbotsのデザイナー