名盤:“Deceptive Bends” by 10cc


Deceptive Bends Deceptive Bends
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価格:454円 在庫あり。powered by Amazon.co.jp

iTunes Storeリンク:Deceptive Bends – 10cc


そもそも「実験音楽大好きチーム」と「メロディメーカーチーム」が合体してひとつのバンドとなっていた 10cc。そこから前者のGodley & Cremeが離脱し、後者のStewert & Gouldmanだけで制作された初のアルバム。邦題は「愛ゆえに」。

アヴァンギャルドさとポップさとが、いかにも英国人らしい諧謔性を軸として絶妙なバランスを保っていたのが、大ヒット曲“I’m Not In Love”で有名な前々作“Original Sound Track”や、前作“How Dare You?”(邦題:「びっくり電話」)における10ccの特徴でした。それらに比べ、本作ではやはり大幅にポップ方面に偏ったサウンドとなり、ニヤニヤしながら聴く部分は薄れてしまっています(それでも歌詞は十分シニカルだったりするのですが)。

しかしながら、SONY VAIOのCMでもフィーチャーされた“The Things We Do For Love”をはじめかなりの名曲揃いなのは、Stewert & Gouldmanコンビの面目躍如といったところでしょう。俺的にはオリジナル盤での最後を飾っていた組曲“Feel The Benefit”がイチ押し。後年の再結成時の来日公演で、この曲をフェードアウト/インまで含め丸ごと再現していたのには、ただただ感動するほかなかったのでありました。

なお、カバーアートはHypgnosisによるもの。レトロな潜水服と赤いドレスが印象的。